クジラと宇宙を泳ぐいくつかの冴えたやり方

クジラを飼えたらたぶんたのしい

やく男、かく男

今年めでたく厄年を迎えた僕の最初の災厄は「肌荒れ」という形で訪れた。

肌荒れごときで災厄とは大袈裟な、と思われるかもしれないが、凡そ首から上で褒められたところが肌の綺麗さしかない僕にとっては一番の災厄と言っても過言ではない。持たざる者から唯一の拠り所を奪い去る、これを災厄と言わず何と言おうか。はじめは冬場の乾燥した空気に負けて少し粉を吹く程度だったのが、頬などが硬くパリパリになってきて、今では顔全体に湿疹ができて薄っすら赤くなっている。

去年まではこんなこと無かったのに。桃井かおりは何歳からがお肌の曲がり角と言っていただろうかなどと考えながら、風呂上りにフェイスローションとニベアを塗り込む日々を過ごしている。ここ最近の不摂生(主に会社の陽気な上司に連れ回される夜会)が祟ってのことであろうが、学生時代も同じようにしょっちゅう夜な夜な飲み歩いていたことを思えば、なんだかんだで「ストレス」とかいう言葉で片付けられてしまうありがちな問題なのかもしれない。

 

話は変わるが、最近グダグダ悶々としていたダウナー期を抜けて(つい最近まで「ダウナー」がこんな便利な言葉だとは思わなかった)、ゆっくりとではあるが自分の望む方角を目指して少しずつ歩けるようになった。

まず、小説創作講座(全3回)の1回目に参加してきた。エンタメ・掌編小説を得意とする松宮宏 氏を講師に迎えた、小さなワークショップである。小説家になりたいわけではないが、物語を生み出す頭の使い方や、読みやすい面白い文章を書く力を付けたかったのだ。現在も第2回に向けた課題にしこしこ取り組んでいる。

もうひとつ、街の本屋さんを紹介するキュレーションサイト「読読(よんどく?)」にサポーターとして参加している。

http://yondoku.jp

主には読読に取り上げられているお店の人がオススメ本を紹介したり、自分のお店で行うイベント情報を発信したりしているところに、ただの一読者として「侭よ」と飛び込み勇んだかたちである。他のサポーターの方々の文章が上手くて、拙文をアップした後あまりの文字どおりの拙さに眩暈がしたけど頑張って続けていこうと思う。インターネッツの匿名性をフル活用して偉そうに書評とかしてやろうと目論んでいる。文章と恥はかいてナンボだ。

 

才能などは無いので、書きながらもすぐに手は止まる。考えがうまくまとまらないことなどしょっちゅうだし、こんなブログですらやっとの思いで一記事書き上げている。それでも、書いている時は幸福感で満たされている。今はまだこれは寄り道みたいなものだけど。

ペンを持つ手にも熱がこもり身体が上気してくると、血行が良くなり湿疹が痒くなってくる。ポリポリ頬を掻けばポロポロ薄皮が剥ける。これもひとつの脱皮かもしれないな、と思いながら、かくことをやめられずにいる。