2018-01-01から1年間の記事一覧

クジラジャム'18

2018年が終わる。 マジか。マジかという気持ちである。年々時の流れの早さに驚いているのだが、今年はおかしかった。この一年はなんだか特別すぎて、脳のCPUが追いつかない。恐ろしい。 そして例年にも増して音楽を聴いた一年であったようにも思う。ライブも…

醜悪のグルメ

冬になってから自炊する頻度が増えた。 と言っても包丁を握るのは週2~3回程度であり、その他は飲みに行ったりレトルトカレーや安売りのお惣菜で済ませたりといった具合である。節約意識とかそういうのもあるにはあるのだけれど、案外キッチンに立つことが嫌…

名前を知らない感情に名前をつける行為

この前リリースされたTHE 1975のアルバム『A Brief Inquiry Into Online Relationships』がとても良い。A Brief Inquiry Into Online RelationshipsTHE 1975オルタナティブ¥1900耽美的なメロディや全曲通して感じられる躁鬱綯交ぜになったようなポップネスは…

私が読みはじめた彼女は

ここ最近、デイリーポータルZのライターである古賀及子さんのブログを読んでは嫉妬している。 mabatakiwosurukarada.hatenablog.com 子どもたちに見たことがない商品を探させるが持ってくるのを見るとことごとく私は知っており大人と子どもの見聞の広さの違…

21世紀の(日照らない)都に雨が降る

京都のよく行く喫茶店に久々に来ている。「よく行く」のか「久々」なのかよくわからない状況ではあるが、そんなことはどうでも吉田類。いつも腰掛けるテーブル席に通され、コーヒーを注文する。カップの中の液体が空になり、タバコを3本消す間に、4人掛けの…

夏の闖入者、或いは檀れいの狂気性について

真夏のピークが去った。 そんな歌い出しの曲を聴く間もなく、コンビニのビールの棚が赤黄色に染まり始めた。季節の移ろいを冷ケースの前で感じるというのは酒飲み特有の風情かもしれないな、と思いながら隣の棚の99.99に手を伸ばす。サッポロのチューハイ事…

ミュージック・キル・ユー!!

洗濯を終えて煙草を吸いながら缶ビールを飲んでいると、iTunesのシャッフルからCHARAの『あいのうた』が流れてきて、飲んでいた缶ビールの味が一気に濃くなってしまった。思わず友人からもらったミラーボールをつけてしまう。部屋が一気にメロウになる。ビー…

さよなら三角、またきて七月

うかうかしていたらもう7月である。 すなわち、まる2ヶ月ブログをサボっていたということになる。サボタージュを生業とするサボリジニに成り果てているうちに、京都はじりじり熱気と湿気を蓄えており、気づけばクーラーのリモコンに手が伸びてしまうような季…

ワンルームで酒を断つ100の方法

どうにも面倒なことを約束してしまったな、と思う。 先日実家から母が我がワンルームの様子を見に来た時、缶瓶ゴミの多さにお叱りを受けてしまった。実際、一人暮らしを始めてから基本的にアルコールを入れない日はない、といった状況である(だが弁解したい…

春の夜長とノスタルジック・ワンダーランド

「秋の夜長」なんて言葉があるけれど、実感としてはいまひとつピンと来ない。単純に、季節で一番夜が長いのは冬だ。まぁきっと、夏から秋にかけて陽が短くなるにつれ体感として夜が長くなることを指しているのだろう、ということはわかる。ただ、寒さにめっ…

春と三段論法

一体それがどのような根拠に基づいて語られているのかはさっぱりわからないが、人は自分の生まれた季節を好きになるものなのだという。自分は冬生まれで冬が大嫌いである。すなわち、僕はヒトではないのかもしれない。 己が何者かさえ知らぬサムシングにもこ…

一緒にふるえてよ

「ラブコメディ」なるジャンルが嫌いだ。なんなら憎い。直訳すれば「恋愛喜劇」とでもなるのだろうか。自身のそれほど多くもない(決して少なくもない)恋愛譚を振り返ってみれば、思い浮かぶのはほとんど悲劇ばかりだ。ゆえに、ストーリーに共感したり登場…

新年の挨拶における退屈な手続き

年が明けた。 「年が明けた。」という書き出しが些か滑稽に感じるくらい(誰も2018年を2017年と書き間違えることもないくらい、と言い換えてもよい)にはもう既に2018年は進んでいるのだが、とにかく一つの事実として年が明けた。「一年の計は元旦にあり」な…